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今こそ安倍首相に謝ろう!

令和2年2月22日

評論家  南 洋史郎

昨年、令和元年10月1日に消費税が10%にアップされてから、不吉な悪いことばかり 続いています。10月台風という珍しい気象現象が起こり、10月25日には千葉県を中心に豪雨災害が発生、 水害で多くの方が苦しみました。10%消費税の影響で、大方の経 済学者や評論家が予想した通り、猛烈な買い控えが起こり、外食や衣料品販売のお店は閑古鳥の日々が続き、店じまいをするところも増えました。景気が大きく落ち込む中で、中国、武漢で起こったコロナウイルス騒ぎで、中国人の観光客が大幅に減り、泣きっ面に蜂のような経済状況となっています。

どうも世間は、こうした事態をまねいた全ての責任は安倍首相だ、諸悪の根源は自由民主党だという厳しい意見がでています。それは間違いです。安倍首相なら何とか我々の苦しい生活を救ってくれる、自由民主党なら中国に媚びへつらうことなく、経済を良くしてくれると過剰に期待していた我々の誤った思い込みがすべて悪いのです。

こうした相手を思いやり、信じる優しい日本人の甘い認識は、毎度のことであって、あの有名な作家、 百田尚樹さんは、強烈な反日国の韓国について、ご自身の著書「今こそ韓国に謝ろう!」で、日本人がお人好しすぎ、 韓国に一所懸命に尽くしたことが、いかに韓国の人たちにとって迷惑で意味のない無駄なことだったのか、心底、反省して謝られています。

これと全く同じで、安倍首相や自由民主党政権に統治能力を超えた過剰な期待、希望をもって支援し続けた保守層の日本人が間違っていたのです。彼らは、安倍政権なら経済を良くしてくれる、 日本人として誇れる豊かな生活がおくれると信じ、2012年12月から7年余り、自由民主党へ一票を投じ、応援し続けてきました。しかし、それは政権にとっては、負担以外の何物でもなく、ありがた迷惑な話で、そんな無意味なプレッシャーをかけ続けた我々、有権者が心底、反省すべきなのです。

そこで、今こそ安倍首相、自由民主党を応援してきた保守、あるいは一般の日本人は、深く反省して、 過剰に期待しすぎて、つらい思いをさせ続けた安倍首相へ謝ろうではありませんか。自分自身の懺悔の気持ちも込め、様々な皆様の声を勝手に解釈、創作して、次のように 「今こそ安倍首相に謝ろう」と思います。



〔経済評論家からの謝罪の声〕

「安倍首相!消費税増税せず経済成長を期待してすみません」

安倍首相ならあの消費税増税の思いに凝り固まった増税カルト集団の財務省をうまく管理監督して、民主党政権時代に国民から大ブーイングで不評だった消費税5%から8%、さらに10%への増税を見事に撤廃してもらえるものと期待しすぎたことに謝罪します。 民主党だろうが、自民党であろうが、国民から負託を受けた政治家は誰一人、財務省さまのご意向には逆らえないことがよくわかりました。

日本のディープステートは財務省、かれらが世界の政治経済を陰で牛耳る闇の権力者とつながって、 日本の政治も経済も勝手気ままに自由に裏で操っているという都市伝説もなかば信ぴょう性のあることがよくわかりました。 ただ、美しい国日本にすると主張され、 パワフルな麻生副首相もおられ、経済もわかる安倍首相なら、消費税増税で荒廃、 醜くて汚くなる一方の日本を何とか救済してもらえると期待し、今度こそは消費税の 増税はないと確信してきましたが、信じた我々がバカでした。



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〔中小企業の経営者からの謝罪の声〕

「安倍首相! 資金繰りに苦しむ中小企業が信用保証協会や日本金庫から資金を借りられると期待しすぎてすみません」

中小企業の経営者にとって、民主党政権時代で唯一感謝するとすれば、当時、亀井大臣が導入された 金融円滑化法案です。これで、資金繰りに苦しむ中小企業が、金融機関との新たな借り入れ、 あるいはリスケ(リスケジューリング、返済延期)の交渉でどれだけ助けられたかわかりません。ところが、金融機関、特に銀行から「借り手がない」という嘘の報告をそのまま信じられ、実際は、 資金繰りが苦しい中小企業は依然として多いですが、そんなことは知ってか知らないのか、 過去7年あまり、何ら有効な対策はなく、無策のままでした。そして、頼みの綱の金融円滑化法案の良い影響も昨年3月に完全消滅しました。

過去7年間、業績が悪い中小企業は、暗い厳しい資金繰り、資金調達の金融環境の中で、15%前後の高利をむさぼる消費者金融などの金融機関のおかげで何とか生き残っています。一方、全国の都道府県にほぼ地域独占で存在し続ける政府の経産省管轄の信用保証協会では、 過去7年間、保証債務残高が平成25年度の30兆円から平成30年 度の21兆円へ9兆円も減り続けました。一時は40兆円近くあったピーク時の2分の1の規模にまで縮小しています。

審査を厳しくして、少しでも決算が赤字なら、中小企業の債務保証を断り続け、後は銀行へ責任転嫁をしてきた信用保証協会の職員は、 業容縮小とともに職員数を半分にまで、大幅にリストラする必要がありますが、信用保証協会の職員は準公務員として、 雇用は手厚く守られていると聞きます。一方、民間企業は、これから直面する大不況で資金繰りが思うようにいかない場合は、聖域である人を思い切って削減しないと生き残れません。

民間企業の実情を誰よりも理解し、資金繰りが厳しい中小企業の資金調達については、 亀井大臣以上に手厚い救いの手を差し伸べると勝手に期待しすぎていた我々、中小企業の経営者が間違っていました。 実際は、そんな苦しみは何も理解されず、無視されてきたことが痛いほどわかりました。 今まで首相に過剰な期待をして誠に申し訳ありません。

もう、今後は、自由民主党や首相には、中小企業を助けてもらうといった希望や一塁の望みは、 一切持てないことがわかったので、可愛い従業員であってもどんどんリストラを実施、地域経済が疲弊しようが、失業者が急増しようが、金融機関を頼らず、生き残るためにありとあらゆるコストを切り詰め、 細々と経営を持続することを目指します。

なお、韓国の文大統領が、経済音痴で景気の悪い中で急激に最低賃金を引き上げ、中小企業がばったばったと倒産して、経済が疲弊していると聞きます。まさか韓国のような悲惨なことが日本では起こらないであろうと信じた我々経営者がバカでした。これから不況が本格化しますが、日本も韓国と同じような深刻な状況になることを覚悟して、殺伐とした思いで経営を続けます。

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〔低賃金の男性労働者からの謝罪の声〕


「安倍首相!賃金が上がり所帯が持てると期待してすみません」

大学を卒業した年、1998年は平成不況の真っただ中、20社近く面接を受けましたが、どこも正社員の採用は駄目で、とにかく生活するために非正規で派遣社員や短期のアルバイトなど職に就けるものは、 なんでもやってきました。 何人かの彼女とは付き合いましたが、定職も賞与もない状態で、年収が200万円を切る年もあり、300万円を超える良い年もありましたが、 結局、貧困層からは抜け出せず、いつの間にか互いの恋愛感情も薄れ、彼女と結婚する機会を逸し続けました。

生活費節約のため、親と同居、いつかは同世代の45歳前後が得られる平均年収の7割の400万円程度を得ることができると信じて頑張ってきました。しかし、年収300万円の壁は大きく、いろいろな中小、零細企業で、非正規で一所懸命に働きましたが、長続きしない厳しい日々が続き、とくに2009年から2012年の民主党政権の時代には、魅力ある仕事自体も少なくなり、職にありつけるだけましな状況で苦労しました。

そんな暗い世相の中、ユーチューブの保守系のネットメディアのチャンネル桜やその他の番組で、 美しい国日本を取り戻して経済を活性化すると公約、アベノミクスを掲げ、さっそうとすい星の ごとく政権に復帰された安倍首相、あなたの姿が救世主のように見えたのです。 就職氷河期で苦しみ続けてきた私たちを救ってくれる神様の化身と信じ、将来に希望がもてる高揚感で、 安倍首相の活躍を期待し続けました。

ところが、そんな期待は全く持てないことがわかったのです。2013年10月には消費税が8%に強引に引き上げられ、 それからの生活は前より3%多い重税負担で生活は むしろ民主党政権時代より苦しくなりました。 そんな頃に両親は70歳を超え、父親は 体を悪くして仕事をやめ、無収入となったばかりか、介護が必要な状態となり、いつかは自分も家族を持てるという気持ち、希望すら持たなくなりました。 とにかく高齢で歩くこともままならない両親の付き添いや介護で時間を過ごすことが多くなり、 定職に就くことは無理で、今では、介護と両立できる非正規もアルバイトが中心になっています。

安倍首相の時代になれば、製造業などで高賃金の雇用が増え、正規で就職できる機会が増えると信じてきました。 確かに運送配達員や警備員、工事現場の職人、清掃員、老人介護職員、外食店員など薄給できつい現場の仕事は、常に人手が足らない状態です。給与さえ大きく上げてもらえれば、 喜んで働きたい分野ですが、非正規で時給は厳しく、生活ができません。 人気が高い事務職や技術研究職などホワイトカラーの仕事は、ほとんど求人が無く、 そんな中、外国人労働者だけでなく、その家族も実質無期限で日本に住める改正出入国管理法が2019年4月から改正されました。それ以降、きつい現場の職場で働くことすら若い外国人の雇用が優先して、なかなか職につけなくなりました。

ある評論家が言っていましたが、平成24年から平成31年(令和元年)の7年間の日本人の平均年収は408万円から441万円へ7%上がったが、消費税増税で可処分所得が3%減り、物価を考慮した実質賃金指数は105から100弱へ5%下がり、今は7年前 の水準か、それ以下なので、大方の日本人は、景気が良くなったとは感じないそうです。また、深刻なのは、出生数で平成28年度に初めて百万人を割り、平成30年度は92万人弱と1899年に統計を取り始めて史上最低の出生数だそうです。

一方、私のように貧困層で結婚したくてもできず、あきらめた人たちも増え続けています。結婚願望は8割を超えていますが、賃金は低いまま、貧困を理由に結婚できない人たちが激増中です。 日本では、フランスのように同棲、未婚のまま子供を産む女性は少なく、今の状況では、出生数が下がり続けるのは仕方がない話です。統計でも、男女合わせた労働人口5千万人のうち年収2百万円未満の人たちが全体の22%、1100万人おられ、その数は増え続け、貧富の格差が広がり続けているという話です。

安倍首相だけは、今までの首相と違って、貧困者へ優しく思いやりがあり、われわれ庶民の苦しみを共に分かち合ってくれると期待していました。そうした甘い夢を託した自分が馬鹿でした。よくよく考えたら、御じいさまは岸首相、ご家族の方々はみな有名な政治家や金持ちの資産家ばかり、サラブレッドのような典型的な上流階級のご家庭でお育ちになった首相に貧困層のつらい気持ちや暗い生活を慮って、救済を願うこと自体、無理な話であることが、過去 7 年間で身に染みてわかりました。首相に理解できない貧困層を救済するという無茶な夢を託した自分が悪かったと思います。心からお詫びします。

また、首相以外の自民党議員の方々へも過剰な期待をしたことに謝ります。議員と言えば 大方は上流階層で、大企業や医者、学者など華麗な家系でお育ちになった方々であり、私のような貧困層で苦しむ独身者は、もう二度と首相や自民党に夢をもち、過剰な期待をすることはしませんのでご安心ください。また、国会中継で首相のスキャンダルばかりとりあげ、もっと語るべき重要な国家的な課題を何も議論する気が無い野党の方にも、これ以上、分不相応な与党になって、貧困層を救済してくれるとは期待しませんのでご安心ください。

ただ、最近、消費税全廃や生活者目線でわれわれ貧困者の救済に立ち上がった元俳優の山本太郎さんのれいわ新選組のみ、唯一夢や希望を託せるのではないかと感じています。山本太郎さんがいつか首相になって、われわれ底辺で働くものを救済してくれることを夢見て、今度も期待はずれかも知れませんが、暫くはれいわ新選組を応援したいと思います。

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〔銀行経営者からの謝罪の声〕

「安倍首相!融資も運用もできない駄目銀行のままですみません。」

安倍首相になれば、預金過多や低金利で苦しむ金融機関の事情を察し、どんどん融資を促す制度、信用保証協会の審査基準の大幅緩和や金融機関同士の連携でリスク分散しやすい協調融資を促す協調融資のための保証制度の導入など、リスクが高い企業の資金需要に対し、融資を促進できる金融機関への具体的な経営支援策があると思っていました。

例えば、中小企業で資金需要が大きいところは、社会保険や税金の延滞がネックになっているところが多いですが、そのような企業へも積極的に融資できる信用保証協会の審査基準の大幅緩和やリスクが高い企業を複数の金融機関でリスク分散して、市中より高い金利で融資しやすくする協調融資への保証制度拡充など次々と融資を促進し資金循環を促す仕組みが導入されることを期待していました。ところが、2019年4月より金融庁の検査マニュアルは無くなりましたが、何かあれば、結局、金融機関が責任を取らされるのではない かという疑心暗鬼から、いまだに積極融資ができる前向きな気持ちにはなりません。

また、金融機関がリスクの高い企業へ積極融資するためには、仮に融資先の不良債権やデフ ォルト、倒産が増えても、貸し倒れに十分な備えとなる運用益があれば問題はありません。 そこで、融資を促進するために安全確実な国債や地方債など政府、自治体保証のリスク0の 債券運用で、十分な収益が確保できるものと信じていました。低金利での運用難は銀行経営が根本的に成立できない異常事態であり、大事なお客様からお預かりしている預貯金が目減りをしないように貸し倒れリスクを回避しながら融資する責務があります。

財務省や金融庁、経産省など監督官庁は、どこも民間は民間の力で自己責任だから自分たちで何とかしろ、 リスクが高い中小企業へ融資できなければ、預貸率が下がる一方で、どんどん溜まる預金の運用は、 君たち銀行員が知恵を絞って何とかしろと言われ続けてきました。

そこで銀行の銀行である日本銀行へ安全な収益機会を求めました。しかし、財務省出身の 黒田総裁になり、異次元の金融緩和で日本銀行が大量の国債を買い続け、2019年12月の保有残高は約460兆円(10年以内償還320兆円、10年を超える40年ものまでが140兆円)になります。

このモンスター金融政策で、我々銀行が唯一頼みの綱にしていた国債での運用機会も少なくなり、信じられないでしょうが、国債がマイナス金利でも購入機会があれば、銀行のバランスシートの資産を良くする目的だけで買い続けています。すなわち、預金者へ少しでも 還元すべき金利に充当する運用資金を削って、国へ税金のようなマイナス金利で還元し続けているのです。

今や1830兆円にもなる個人の金融資産のうち、現預金は5割を超えますが、こうした金持ちや小金を持った高齢者を取引相手に投資信託を何度も売りつけて手数料で儲けるか、 ゴールドマンサックスなど欧米系の投資銀行からトリプルA格付けの高金利のCLO(ローン 担保証券)の外債の運用で儲けながら、何とか黒字経営を維持し続けています。

ところが、今年、令和2年になって、中国のコロナウイルスによる中国経済の破綻懸念や韓国のウォン暴落による通貨危機懸念などが現実味を帯びてきており、日本や欧米諸国の株式市場が突然クラッシュして、 投資信託の運用株式が大暴落、CLOが不良債権化して、連鎖的に銀行経営が破綻する爆弾をかかえていることを強く認識するようになりました。

投資信託は預金者が損をする話で、銀行は大丈夫ですが、CLOの不良債権化は、銀行が膨大な不良債権を抱える話で、 どうすればこうした危険な状況を脱することができるか、経営者として、頭を抱えて悩む日を過ごしています。

CLOの安全な運用先の一部開示はありましたが、カクテル運用という名目で、怪しいジャンク債も含まれているようで、世界の金融市場が一旦、クラッシュすれば、間違いなくリーマンショック以上の大きな影響があると思います。こんなことなら、もっと銀行本来の役目である融資業務に注力すれば良かったと猛反省、行員たちに中小企業をまわり、資金需要がないか聞いてこいと指示しています。しかし、先ほども言ったように資金需要があるところは、従来の審査基準で融資リスクが高い場合がほとんどで、なかなか新たな融資機会を見いだせない状況です。

このままでは銀行経営は全く立ち行かなくなります。そこで、中高年に限定した早期退職制度を公表、数百人のリストラをはじめます。 行員からは、こんなに融資できる預貯金の資金があるのに貸し出し運用できず、それで銀行を辞めざるを得ないのは、銀行員として役立たずであったことを意味しており、恥ずかしいといった怨嗟の声が聞こえてきます。

アベノミクスや黒田日銀総裁登用など安倍首相には、金融面の経営支援を期待しましたが、 こうした厳しい金融事情を正しく解釈して、適切な対策を講じるべき財務省や金融庁の官僚の方々が、金融事情をなかなかご理解いただけない首相に忖度したのか、過去7年間、何も有効な対策を講じてこなかったことがわかり、首相に過剰な期待をしてきた自分が甘かったと深く反省をしています。銀行経営者として、首相の政治能力に過大な期待をしたこ とが間違っていました。謝ります。

こうなれば、国には何も期待できないので、心を鬼にして、赤字決算で粉飾した取引企業は貸しはがしを断行、融資を引き上げ、駄目な中小企業は一切助けず、運用はより確実なものに限定、預金金利は払えないので、手数料を適用できる振り込みや時間帯を増やし、実質的 に預金金利をマイナスにしていきます。どんどん不採算支店を閉鎖、象徴としての本店だけは見かけを立派にして、銀行として盤石たる経営をしているという印象を高め、一方でリストラをすすめ、少数精鋭のサバイバル経営を目指します。 また、CLOなどの外債爆弾 が暴発した際は、力のある他の銀行との合併による異次元リストラで生き残りをはかり、倒産を避ける準備を進めていきます。 すでにXデーに備え、複数行の頭取の方々と極秘裏に会合を積み重ねています。

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〔靖国神社を信奉する保守関係者からの謝罪の声〕

「安倍首相!靖国神社参拝、国家安泰を願い続けてすみません」

安倍首相の政権になれば、戦略的互恵関係にある中国からの非難をものともせず、毎年、 靖国神社を閣僚とともに参拝して頂けるとお立場を考慮せず、過剰な期待を持ち続けたことを謝ります。自衛隊を明記する憲法9条の改正など歴代の政権に比べ、国民を守ること、国の安全を保障し続けることにもっともご理解、ご関心がある首相が誕生したと喜びました。しかし、玉櫛は奉納いただけますが、令和の時代になっても参拝する気配は全く無く、首相による靖国参拝で国家安泰を願っていただけにそんな面倒なことはしたくない本音のお気持ちを理解せず申し訳なく思います。

むしろ、強大な隣国、中国への忖度、気配りが強い首相であることも良く分かりました。 中国の習近平主席を国賓で来日招聘、中国への配慮からか、コロナウイルス対策では、2月下旬になってもいまだに中国からの渡航者の入国規制をせず、ウイルス感染のリスクを高めています。アメリカなど既に130以上の国・地域が、中国からの渡航者の入国拒否やビザ発給停止など、何らかの対抗措置を取っていますが、日本だけがそのような対策を何も行わず、これも中国への配慮、忖度が強い首相や自由民主党では仕方のないこととあきらめています。

コロナウイルスの感染者が出た客船の入港は拒否、長期間も抑留しておきながら、飛行機で中国から渡航する観光客には何も有効な規制をおこなわない、その中国へ配慮した異常な対応にさすがに大方の日本人はどうなっているのかと怒りに似た感情をもつようになりました。首相の右腕の厚労省の加藤大臣は、大蔵省ご出身で、予算削減にご熱心な方で、そのおかげで老人介護施設や障害者施設などで経営がやっていけず、閉鎖のところが増えていると聞きます。どうも緊縮財政による予算削減の手腕は素晴らしく、コストカッターとして超一流の方のようですが、厚労大臣として最も期待されているパンデミックの緊急対策は未経験の素人なのかなと思います。結局、国家存亡の危機に直面して適切な対策が全く取れない政権を選挙で選択した我々国民が悪いのですが、気づいた時はもう後の祭りで、感染拡大は仕方がないこととあきらめています。

日本は八百万の神の国であり、日本人は天皇を中心として国体を守り、亡くなった先祖に 見守られ、お天道様がいつも見ているという感覚で生きてきました。雨の日の令和元年 10月22日におこなわれた即位礼正殿の儀では、儀式前に雨が上がり、皇居をまたぐ虹 がかかり、富士山が雲の上から見えるという神秘的な出来事が起こっています。都市伝説になりますが、消費税は呪われた不吉な税金で、神や先祖が怒って、増税後は悪い出来事が次々と起こると言われています。そんな噂もものともせず、今までの歴代の首相が決断できなかった消費税の引き上げを二度も断行された首相は、とても勇気のある政治家なのでしょう。

ただ、こじつけになり恐縮ですが、消費税を10%へ増税後、国家安泰とは程遠い、経済 で心配なことが次々と起こっています。すでに令和元年10月から12月のGDPが年率換算で▲6.3%も落ち込み、1月以降、コロナウイルス騒ぎで観光業の不振や中国工場のサプライチェイン寸断の影響で、国内メーカーの生産が大きく落ち込み、GDPは回復せず、低減し続けると考えています。

首相はそんな愚かな根拠のないジンクスを信じる必要はないと一蹴されると思います。 信心深い我々は、毎日、国家安泰を願って、何も悪いことがこれ以上、起こらないことを祈り続けています。今回の中国でのコロナウイルス騒ぎも、勝手な根拠がない解釈で誠に申し訳ないですが、日本を守る八百万の神様が、ウイグルやチベットなど少数民族を弾圧し続けた中国トップの習近平主席が天皇陛下に会うことを妨害なさってくださったと感謝しています。そして、神の国日本では、コロナ騒ぎも桜が咲く春になれば収束、オリンピックも無事に開催できると信じています。その祈りのため、首相か重要閣僚が靖国神社を参拝されることを心より願っています。

これからもどんなに悪いことが起ころうとも、ひるまず、首相が信じる対策が仮に功を奏 さなくても気にされず、頑張って頂ければと思います。今の混沌とした日本を救えるのは、安倍首相、あなたしかいないと思っています。ただ、せめて国を守った勇敢な愛国者の先祖を奉る靖国神社へは一度、足を運んでいただければ、国を守る最低ラインの憲法九条の改正すらできないのかとお怒りになっている英霊のご先祖様のお気持ちも少しは収まり、夢で亡霊に悩まされることもなくなるのではないかと思います。どうか美しい国日本、神の国日本をお救いくださいませ。

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