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武漢コロナに負けずに東京オリンピック開催を堂々と主張しよう!

令和2年3月16日

評論家  南 洋史郎

オリンピックはアスリートのもの、武漢コロナに負けてどうする

オリンピック中止や無観客開催などまともに分析、思考せず、思い付きで無責任な意見をいう馬鹿な評論家や言論人が日本に多すぎるので驚いている。イタリアが都市閉鎖したとか、欧州が大変だなど今回の中国発祥の武漢コロナが、さもサーズやスペイン風邪に匹敵するぐらい怖いウイルスだと自ら喧伝し、オリンピックまで開催は無理だと勝手に言い出す始末だ。一言、「オリンピック開催が今年は無理なんてどの口で言えるのか。恥ずかしくないのか。もっと落ち着け」と叱りつけたい気持ちだ。関西流の皮肉で言えば、一昔前の漫才師のようにのこぎりを手にもち「おまえは○○か」と叫びたい思いだ。

仮に武漢コロナが本当に危険なウイルスで他の病気と比べ致死率が異常に高く、年齢に関係なく2割か3割が死亡するなら、確かに危険なのでこうした意見がでても仕方ない。
それでも、そうした困難を乗り越え、何とか開催までもっていく不退転の強い意志を示し続けるのが開催国としての国民の義務であり権利でもある。オリンピックとは、国家威信をかけた特別なものであり、どんなに困難があろうとも開催するぐらいの国や国民が心意気、根性を国内外のアスリートたちへ示す大事なイベントなのだ。

だから、自らが他の国の方に悪いから開催をあきらめるなんて、口が裂けても、恥ずかしくて言えない。そうでないと東京オリンピックに向けて頑張ってきた世界中のアスリートにいくら謝っても、決して許してもらえないほど愚かなことであり、それを絶対に日本から言い出してはいけない。すなわち、周囲の環境が最悪の状態でも、「アスリート・ファースト」で競技を実施するぐらいの覚悟が必要であり、責務があるのである。

中国発祥の武漢コロナごときでフニャーっと精神的に負け、開催を延期するとか、無観客試合にするとか、東京オリンピックの開催前にマスコミとして情報戦で負けてどうする。
たかだか中国共産党軍が開発中の事故で広がったと噂される“できそこない”のウイルスごときで、マスコミや評論家がオリンピック競技で戦う前に言論で負けてどうする。むしろ、徹底的に開催は大丈夫と論陣を張り世界へ主張し、オリンピック委員会へ開催国日本の不退転の強い気持ち、心意気を示し、言論で勝つ努力をしてはどうかと思っている。


武漢コロナは60歳以上の高齢者が心配する黄昏(たそがれ)病であり若い人は心配しすぎないでいい

仮に武漢コロナで大騒ぎしている3月下旬から4月にオリンピックがあったとしても何ら臆することなく、堂々と開催しても問題ないと思っている。それには明解な小中学生でもわかる数字に裏付けられた理由があるからだ。

3月15日現在の国内の陽性の感染者数780人のうちすでに陰性に回復した者が144人、2割弱もいる。残りのうち多くは生活に支障がない軽い人が多く、死者はわずか22人、致死率2.8%となっており、大多数は60歳以上の高齢者だ。死亡者の大方が60歳以上、もっと言えば70歳、80歳以上の高齢者で、若い人はほとんど死なない。

60歳未満の死亡数は未公表だが、仮に2人として致死率は0.25%、60歳以上の致死率は20名の2.6%弱となる。ただ、日本の医療技術は素晴らしく、肺機能が麻痺しても低酸素の重篤な患者が酸素を吸引できる最先端の機器があり、アビガンや抗HIVなどの薬も豊富にある。抗体は直ぐに無理だが、既に治癒した人から採血して培養、短期間で臨床できる目途があるそうである。 すなわち完治する薬は無いが、死亡率を低くする効果のある薬や医療機器などの対症療法や医療対策は十分そろっていると言っても良いのではないだろうか。

感染者のうち半数以上は60歳以上で6割を占め(50歳以上だと7割弱)、40歳以下は3割なので、60歳未満は4割となる。5人に1人が罹患するので、感染確率は20%だが60歳以上は感染者の6割なので12%、60歳未満は4割なので8%となる。仮に日本の全人口1.2億人全員に武漢コロナが流布したと仮定してみよう。そのうちざっと35%が60歳以上で42百万人の人口なる。そのうち5人に1人が罹患すると840万人が感染者となり、1.2億人の罹患率12%で計算すると1440万人、致死率が2.5%なので21~36万人が亡くなる計算だ。

一方、60歳未満の人口は78百万人で5人に1人が罹患すると1560万人、1.2億人の罹患率8%で計算すると960万人が計算上の感染者数となる。致死率が0.25%なので、60歳未満に限定すれば2.4~3.9万人弱が亡くなる計算となる。この数字は、あくまで日本全体に万遍なくウイルスが流布したことを前提としている。そんなに流布するとは考えにくく、陽性から陰性になって自然に抗体を持つ人も増えるので、死者数はさらに低くなると考えている。
 
インフルエンザの年間の国内の感染者数は累計で昨年の冬が1千万人余り、死亡者数は、3300人を超え、間接的な死亡推計数の超過死亡概念で約1万人となっている。抗体をつくるワクチンによる感染者数の抑制も考慮したら、乱暴な言い方かも知れないが、60未満に限定すれば、インフルエンザより少し高い程度の致死率の危険性をもったウイルスと言えないかと思っている。武漢コロナは、主に60歳以上の高齢者が中心になって罹患する黄昏(たそがれ)病であり、若い人でも罹患する可能性はあるが、重篤化する可能性がかなり小さいので心配する必要はないと考えている。

3月末から4月初めまで、さらに多くの感染情報が入手できる。PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査をすれば、陽性の感染者数が増えても、罹患率、重篤化率、致死率はむしろ大きく下がる傾向があるので、オリンピック開催をさらにアピールできるものと考えている。
判断基準となる感染者の中でどれだけの人が罹患するのか、重篤化するのか、さらに死に至るのかという罹患率、重篤化率、致死率のデータが増えれば、より精緻なものになるだろう。医療従事者には、大変、気の毒に思うが、ここは踏ん張って、日本のオリンピック開催が確実となり、大丈夫と言える多くの信頼できる検証データを集めて欲しいと思う。


政府は参加者の自己責任による真夏の東京オリンピック開催を強く主張せよ

インフルエンザのように暑くなる高温の気候が武漢コロナの感染を弱める決め手になるのかはわかっていない。シンガポールは町中クーラーが効いた室内環境の居住空間が多いのであまり参考にならないが、インドネシアやインド、アフリカなどの地域の感染状況は参考になる。今のところ熱帯地域での爆発的な感染は知られていない。

大事なことは、オリンピック関係者は、夏のオリンピックと同じ環境の中でどの程度の感染者がでるのかという調査を至急すべきということである。武漢コロナが気温上昇になっても死滅せず、生息していると聞くが、どの程度のものなのか専門家に調査してもらうことが必要である。そして、夏になっても死滅はしないが感染力はさらに弱まるということになれば、オリンピックの観戦者に感染者が仮にいたとしても、屋内であってもクーラーの温度、湿度の管理を高めに設定、外部との換気をしっかりおこない、うまく環境設定すれば、感染の危険性を大幅に減らせると主張でき、屋内の競技開催は全く問題なくなる。こうした専門家による夏の気候に基づいた科学的なデータ分析が重要となる。

武漢コロナは、感染者がいても5人に1人しか感染せず、人混みの中で、身近で唾が飛ぶ距離で話をし、換気をしない密閉された場所にいるという3拍子の条件が揃わないと感染する確率は非常に低いと聞く。逆に言えば、現段階ではっきり言えることは、開放的な屋外で、大声で話し合わず、適度の人間隔があれば、オリンピックに限らず、今でも屋外スポーツは何ら問題なく開催できるのではないだろうか。

それゆえ、高野連が春の高校野球を中止した決断は間違っていたのではないかと疑っている。むしろ、どんなに非難を浴びようが、高校球児のために命を張って開催を選択すべきではなかったのか。確かに感染者の中には、武漢コロナに感染したがどうしてくれるのだと強くクレームする人がいるだろう。感染したから責任を取れと訴える人もいるかも知れない。そこで、そうした人たちに主催側は、観戦して感染した場合の責任は一切取れず、全ては自己責任になるので、それでも観戦したい人は参加するという観戦の選択の自由を与えれば良いと思っている。

嫌なら、当然、観戦する必要はないしチケットは全額返金すればよい。野球選手や関係者についても同じである。開催にあたっては、参加するかどうかの判断は、全て自己責任で個々の野球選手や団体、観客などに判断してもらえれば良いと思っている。
これと全く同じ理由で、夏の東京オリンピックも自己責任で観戦者や選手、関係者が参加を判断して参加するかどうかを決める選択にすれば良いのだ。各国のオリンピック関係者へ東京での競技参加の感染リスク、万一感染した場合の対策など専門家の意見も加えた詳しく説明した資料を提出して、それでも自己責任で参加するかどうかの可否を相手国や選手、関係者へ判断を任せれば良い。

結果的に参加国数や競技者数が半分になっても、それは各国了解済み、納得済みの話であり、それでも堂々と東京オリンピックを開催すれば良いと思っている。今まで述べたような若い人たちの感染リスク、感染してもその後の医療ケア含む対策が明確になっていれば、誰も文句は言わないであろう。

読みが甘いかもしれないが、自己責任で主催者側から責任をとれないと言われ、東京へ渡航する前にPCR検査を受ける必要があり、渡航後もさまざまな感染リスクがあると説明を受けても、参加国や参加者は、ほぼ全員と言っても良いぐらい喜んで集まってくると思っている。アスリートは心身ともに限界の中で祖国や国民のために一生懸命に戦ってきた鉄人たちである。彼らは、武漢コロナに負けないで頑張る祖国の国民にために必死に戦うはずだ。 その必死に戦う姿が、武漢コロナで大きな経済ダメージを受け、意気消沈した祖国や国民を勇気づけるだろう。 大げさかもしれないが、まさに武漢コロナに負けず復興するための世界経済が再び元気になる象徴的な意義あるオリンピックになるに違いない。

オリンピックは、元来、屋外の競技が中心で、陸上やマラソン、ボート、ゴルフ、サッカー、野球、アーチェリー、射撃など観客数でいえば8割から9割程度が屋外である。オリンピック・スタジアムも夏が涼しくなるように空気の還流も良いように設計されていると聞く。 屋内競技も、窓を全開、屋外のように空気の流れを良くして、マスク着用を義務付ければ、3月から4月の今でも開催は十分に可能と考えている。

日本政府、東京都、オリンピック関係者には、なるべく早く、とにかくどんなことがあっても、今まで述べたような理由をわかりやすく説明して、堂々と東京オリンピックを開催すると主張し続けて欲しい。それが武漢コロナの災難に勝つことであり、不退転の強い政府の凛とした姿勢に国民や世界中のアスリートが勇気づけられるのである。

オリンピック委員会の人たちには、世界中が武漢コロナで意気消沈している中、今こそ敢えてオリンピックを開催するべきであり、それが世界中の人たちを勇気づけ元気にさせる契機になると主張して、開催を断行すべきだ。阪神淡路大震災や東日本大震災など数々の災難に見舞われてきた日本であるからこそ、こうした主張が相手の心を動かすのであり、最悪の環境でも光を見出しがんばるという日本の心意気を示す良い契機になると思っている。


学校の先生、野球選手、マスコミの皆さん武漢コロナに負けず日本に活力を取りもどそうではないか!

学校の先生にお願いしたい。4月になったら入学シーズンになる。長期に自宅待機で家にいて春休みもあまり外出できなかった子供たちに向かって「コロナに負けずによく頑張った!偉いぞ!」とぜひほめてあげて欲しい。先生もつらかったかも知れないが、子供たちが一番つらい思いをしたはずだ。そして、屋外でのびのびと思いっきり遊べるような授業をして欲しい。屋内は窓を開け、換気を良くする配慮は必要かもしれないが、思いっきり明るく溌溂とした授業をやって欲しい。仮にウイルスになった家族や親せきがいても、大方は回復している、若い人はほとんど死なない、だから恐れず、かといって気を緩めず、手洗いやマスクなどに気を配って明るい学校、学級を目指して欲しい。

プロ野球選手にお願いしたい。4月になったら、絶対につまらない無観客試合はしないで欲しい。球団が客から訴えられることを心配しているなら、観客に自己責任での参加条件を伝え、観戦するかどうかを選択させ、従来通り、元気な応援団の下で、コロナに勝つことを標語に思いっきり活躍して欲しい。できそこないの武漢コロナに大方のファンは負けないで勝つ気満々だ。 陽性になっても大騒ぎや動揺はしないで欲しい。淡々と消毒などの事後処理をして、何もなかったかのように意気消沈したファンを勇気づける素晴らしいプレーをして欲しい。

高野連の皆さんにお願いしたい。3月の開催中止は時期的に仕方なかったと思うが、甲子園球場も4月中旬まで延期になったので、グラウンドは使える。今からでも遅くない。
3年生の球児たちは、4月になるとすでに卒業しているかも知れないが、今回は特別に甲子園で競技をしてもらえないか。春の選抜甲子園の特別開催でも名目は何でもよい。今こそ、球児たちの活躍により武漢コロナで沈んだ日本に元気を取り戻して欲しい。

連日活躍する球児たちの姿をみたら、学校関係者にはじまり、地域の関係者、学校、自宅待機でテレビを見る日本中の人たちが元気を取り戻せると思っている。もちろん、今までと違って、参加するかどうかは各地域の野球チームの自己責任、自己判断にゆだねるので、参加を断念するチ-ムもあるかも知れないが、従来の春の甲子園はなくなったが、特別開催で「見えないウイルスに負けた」なんて馬鹿な被害者的な思いだけは払しょくさせたい。
失礼ながら、負けたのは、高野連やその他の関係者であって、特別開催で日本を元気にすることが武漢コロナに勝つことだという思いを若い球児に経験させてあげたい。

マスコミの皆さん、もういい加減にコロナ、コロナと大騒ぎすることをやめられないか。皆さんは気づいていないかも知れないが、騒げば騒ぐほど、海外はそれを面白がって報道、日本国内は観光客が減って、どこも閑古鳥になる。ここはひとつ、理屈を超え、報道方針を大転換、感染して回復し、陽性でも元気で普通に生活して頑張っている人たちに焦点をあて、かれらの頑張りぶりを報道できないか。

また、重篤化、致死化する事例を徹底に研究、それらの確率を低くする希望の持てる技術に焦点をあて、そうした明るくなる材料を報道できないものだろうか。
マスコミの影響は大きい。春の大相撲では、無観客でなく、もう少し工夫をして自己責任で観客も参加し、日本に元気を取り戻す楽しいものをして欲しかった。恐らく主催側は、日頃のマスコミの異常なバッシング報道を恐れ、過剰に反応したのではないか。

以上のような元気溌溂とした日本の姿が、海外でも大きく報道され、結果的に夏のオリンピック開催を確実なものにする契機になると思っている。

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