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岸田首相は政権を維持できず政変が起きるかも知れない

令和4年8月15日

社会資本研究所

南 洋史郎

ネット上で厳しい批判を受け続ける岸田首相の事件後の政治対応

マスコミ、特にテレビや週刊誌で安倍元首相の暗殺事件の容疑者の自供に端を発した統一教会に関する異常報道が続いている。 そこで片寄った情報を避け、ネットから政治を分析してきた。 理由は、今のままだとマスコミによる世論誘導がひどすぎ、真因がわからず、隠蔽の可能性もでてくるからだ。 容疑者の自供は、暗殺の真相究明のごく一部にすぎない。 悲劇的な暗殺事件が二度と起こらないようにするため、自供以外で事件に関わる様々な疑問点や不審点を全て洗い出し、客観的な視点、事実からその原因と対策を割り出す根気のいる捜査が必要なのである。

例えば、犯人が手製銃を製作した間、近所の住民は不審な大きな音を何度も聞いている。 警察へはその怪しい騒音苦情の報告が無かったのか。 犯人の過去の交友関係や渡航、国内旅行の記録は徹底的に調べたのか、その中に不審な人物はいなかったのか。 携帯の過去の通信記録やネット投稿のコメントは全て調べたのか。 なぜ奈良県警に任せ、警視庁が直ぐに捜査本部をもうけなかったのか。 どうしてミスリードしかねない統一教会の話だけを警察はリークしたのか。 今回の事件は、明らかな警察側の警備上の不祥事だが、その責任者はちゃんと処罰されたのか。 処罰されなかったのであれば、それはなぜか。 思いつく疑問点だけをあげても数十以上はある。 万一、容疑者に特定の不審な国への渡航記録がみつかれば、捜査の焦点は全く違ったものになるだろう。

つまり、統一教会の霊感商法は不法行為で悪いことだが、かといって、法律で認められた宗教法人を全て悪だと断定する偏向報道は戒めるべきである。 さらに、自民党との関係を一方的に駄目と決めつけ、それを糾弾する報道も、悪意があるように思えてならない。 むしろ、霊感商法を厳しく取り締まる法律を定め、それを推進したのは自民党の安倍政権であった。 今の選挙制度では、ポスター張りなど無給で手伝ってもらえる様々なボランティアが必要となる。 その中に様々な宗教や社会活動の関係者も交じることが多いが、 特定のものだけの排除は人権上も実務上も難しい。 問題なら選挙制度を見直すべきであり、なぜマスコミはもっと前にこの問題を厳しく糾弾しなかったのか不思議でならない。

本来なら、岸田政権の官房長官から、こうしたマスコミの偏向報道そのものをたしなめるべきであった。 ましてや、今回の8月10日の突然の内閣改造が、統一教会のマスコミ批判をかわすのが目的という報道もあり、岸田首相が「有事対応の政策断行内閣」と主張するなら、マスコミに対し、もっと毅然とした態度で国民が納得する内閣改造の意義や今後の政権の方向性を明示すべきであったと思う。 また、政治家の暗殺が起こったら、真っ先にその治安維持に責任のある公安委員長を更迭すべきであった。

1960年10月に起こった社会党の浅沼委員長が暗殺された事件では、当時の自民党の宏池会創設者の池田首相が、閣議で公安委員長の更迭を決め断行している。 更迭は、時の政権が事件への対応に責任を持ち、一切の関与がないことを国内外へ明示するために必要不可欠なものである。 今回、政権の暗殺事件に対する責任の取り方がいまだに明確になっておらず、モヤモヤ感が残る結果となっている。 内閣改造で統一教会の関係で国家公安委員長が谷委員長へ交代したが、むしろ元首相の暗殺事件の責任をとっての交代とするべきであったと思う。 さらに中村警察庁長官自ら、今回の暗殺事件の反省を踏まえ、今後の要人警護の警視庁の強化体制について語るべきであった。 岸田首相や幹事長、その周辺の政権幹部に政治家としての常識的な感性、感覚が鈍い人が多いのであろう。

政権が引っくり返るかも知れない深刻な外務大臣のハニトラの噂

ネット上の噂話のたぐいで、事の真偽はわからないが、影響力のある保守派論客の間で外務大臣のハニトラ疑惑が大きく取り上げられて大問題となっている。 また、今度の内閣改造が、有事対応の政策断行内閣と言い切るなら、日米同盟の要(かなめ)として、最重要な役割を担ってきた岸防衛大臣はそのまま続投させるべきだという意見も根強い。 特にハニトラ疑惑は、もしそれが事実なら、政権が引っくり返るほどの深刻な大問題に発展するのではないだろうか。

色仕掛けの罠、ハニートラップ、通称ハニトラは、冷戦時代の旧ソ連のKGBの女性工作員、スパイによる欧米の西側諸国での過激な諜報活動で有名になった。 中国共産党もKGBを真似て、国家安全部の女性工作員が日本や韓国、台湾などで影響力のある政治家に近づき、かなり綿密な諜報活動を展開してきたとも言われている。 欧米の常識では、それを仕掛けた国による深刻なスパイ、テロ行為であると断定されており、その色仕掛けにのった政治家で、国家の機密情報を漏洩した場合、辞職は当然だが、極刑まで処罰されるかも知れないとても恐ろしい国家反逆罪なのである。

従って、そうした嫌疑をかけられた議員は、最悪の事態を危惧して、身の安全のため、要職に就くことを自ら固辞するのが常識となっている。 要職を受ける場合、そのような心配は一切なく安心して欲しいということであり、もし噂が悪質な場合は、嫌疑を晴らすためマスコミを名誉棄損で訴えることもあり、一方でそうした事実が全くなく、安心して欲しいと広く国民へ説明する責任もあるのだ。

ところが、一番厄介な問題は、その政治家が、中国へ渡航した際、カラオケ(中国では「かぐや姫」などいくつかのお店が有名)などで魅力的なその筋の女性と巡り会い、下半身のコントロールがうまくできず、一時の遊びのつもりで付き合った場合である。 それを単なる遊びでハニトラでないとも主張できるし、いや実は、その女性は立派な工作員であったと後日、マスコミにリークされることもある。 通常、常識ある普通の政治感覚の首相なら、事前の身辺調査をきっちりとおこなって、女性関係の遊びが派手な噂のある政治家を政権幹部、中でも日本の顔となる重要ポストの外務大臣には登用しない。

もし誤って要職につけたら、米国や英国など主要先進国の政治家の間で、おいおい日本は大丈夫か、これじゃ日本とはまともな外交の付き合いはできないなと陰で笑われるだけのことであり、国益を大きく棄損することになるからだ。 米国の副大統領は女性であり、英国も次期首相に女性が就任する可能性が高い。 このような噂が大きくなっている外務大臣を任命した首相に対して日本のイメージダウンは避けられないのであろう。 特に9月27日の国葬儀には世界中の要人が日本にやってくる。 今のネット上で騒がれている噂を聞くと、日本人としてあまりに恥ずかしいと感じるのは自分だけであろうか。

そういえば、今年6月にパパ活スキャンダルを起こした議員も一時は宏池会のホープといわれた人物と聞く。 岸田首相にとってこれ以上のスキャンダルは政変にもつながる命取りとなる事案であり、外務大臣は、タイミングをみて堂々と噂を否定する記者会見や国会答弁をすべきではないかと思う。 それができないなら、ネットの悪評拡散が深刻になる前に体調不良等の健康上の理由で早めに大臣を辞職した方が賢明であろう。

なお、中国のカラオケ、ハニトラ疑惑でダンマリを決め込んでいるマスコミや官僚などの関係者は多いという話である。 だから、今回のネットのスキャンダルな噂話をマスコミが取り上げることは少なく、疑惑の仲間も多いので追求されずに問題はないという見方もある。 一方、今や国民の多くがネットで情報を収集する時代となっており、この問題はますます大きく拡散されて深刻になっていくという見方もある。 いずれにせよ、早め早めに問題が大きくなる前に原因の根っこを断ち切る勇気がいるのではないだろうか。

保守派の安倍派や無派閥の議員が岸田政権へ距離をおき始めるだろう

安倍元首相が亡くなられた後、49日が過ぎて、9月初旬に内閣改造があると信じていただけに今回の8月10日の内閣改造はまさかの突然の出来事であったと聞く。 理由は、  日本では仏教を信じる人が大方で、その国民感情として、9月初旬なら節度あるものと受け入れやすいという話であり、8月に改造前の大臣がお盆で帰省した際、墓前で祖先に報告できるという心配りの配慮も必要と感じられていたからかも知れない。

ところが、今回の突然の内閣改造の人事は、ネット上では、派手な夜の接待で評判が良くない官房副長官が画策したものという評判がもっぱらである。 さらに安倍派議員の中でリーダー格の萩生田政調会長の人事は今回の改造人事の目玉という話であった。 一方、西村経産大臣の登用などでいろいろ自分を売り込む猟官活動があり、安倍首相亡き後の人間模様は、小説永田町の政治ネタになりそうな話が満載となっている。

ただ、無派閥の高市経済安保大臣を含め、自民党の保守派で積極財政派の議員の中に、今回の内閣改造を歓迎しない、いや岸田政権そのものについていけないという意見がくすぶっているという話もでている。 おそらく、高市大臣は、派閥を超えた志を同じくする議員の集まり、政策勉強会のグループを形成するであろうし、安倍派の議員の中も、いくつかの集まりができるという見方もある。 いずれにせよ、岸田首相の稚拙な政治的な采配が続くといつ何時、大きな政変が起きるかも知れない波乱含みの政局模様となっている。

具体的には、コロナ対策や経済対策などで、適切な政策対応ができなければ、一気に政権支持率が急降下、不支持が急上昇することも起こりえるのである。 常に一歩先を読んで先手、先手で適切な対策を講じる必要性がでている。 例えば、コロナ対策は、政府より、いつ2類から5類相当へ分類を変え、マスクも普段は必要ないと言ってもらえるか、多くの国民は今か今かとその決断を待ち望んでいる。 これだけいろいろな身近な人たちが弱毒性のコロナにかかり、その大部分が軽症で済んで完治し始めると本当に今までのような神経質な対策が必要かという疑問も大きくなっているのである。 まさに政策断行が必要不可欠なタイミングとなっている。

もし優柔不断のまま、10月以降の国会で改憲法案を審議できず、コロナ対策も手つかずで、インフレ対策も中途半端、積極財政ではなく、緊縮財政の路線を重視した場合、早ければ、12月までには、保守派の安倍派や無派閥の議員が岸田政権へ距離をおき始め、それどころか自民党内で政局が大きく揺れ動く可能性も高いとみている。 その結果、岸田首相は政権を維持できず、自民党内で大きな政変が起きるかも知れない。

魑魅魍魎の世界に足を突っ込み不思議な経験をする政治とはなんだろう

お盆を迎え、今から15年前に惜しくもがんでお亡くなりになられた一人の偉大な民主党の政治家を思い出す。 超党派の議員立法でがん基本法を成立させ、社会の底辺に光を灯されたとても優秀な尊敬すべき政治家であった。 せめてもの救いは、その後の3年間の民主党政権の混迷ぶりを見ずに済んだことである。 存命なら、さぞかし悔しい思いをされたに違いないと思う。

さて、その先生にある日、勉強会にまねかれ、経済の話をさせて頂く機会を頂戴したことを思い出す。 その席で先生より「政治家は国民から離れ、裸の王様になりがちだ。あなたのように遠慮せずに核心的なことをズケズケともの言う日本人は珍しい。提案し続けてくれれば、少しは世の中の役に立つかも知れない。」と言われた。 その際、提案の機会があれば、頑張りますと返事をした記憶がある。 2年半前、コロナが流行した際、これは日本、いや世界の一大事、今こそお役に立てればと一念発起し、読んでもらえるかどうかはわからないが、主に政権与党の自民党や一部のマスコミへ一方的に提言を続けてきた。 一度も誰からも返事は来ないので、おそらく奇人変人の一人として、ほとんどはゴミ箱行きで無視され続けてきたのであろう。

そんな中、ちょうど内閣改造前日の9日朝に一度も面識はなく、話をしたことも無い安倍首相に光栄にも夢の中でお会いしたのである。 考えてみれば、とても不思議な夢の体験であった。 ご本人はあの時の背広姿のままで、変わらず元気そのもので、いろいろな方へ忙しく指示をされていた。 なぜかベンチに座った小生の横にお座りになり、ちらっとこちらを見ただけであったが、何か心配されているようなご様子であった。 おそらく別の世界へ旅立たれた後も、日本が気になって仕方がないのであろう。 それが何かも内閣改造の人事をみて納得できた。

昔より、変なスピリチュアルな体験は山ほどしてきた。 実際にその通りになる予知夢も何度か体験、摩訶不思議な経験も多い。 ただ、さすがに今回の夢は洒落にはならないほどリアルであった。 よく考えてみると49日も経っていない。 今回の提言もなぜ書いているのかあまり自覚はなく、いつの間にか文章が出来ているので、投稿することに決めたが、なにもこれから変なことが起こらないことを祈りたい。

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