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チャイナリスクへの対応と中国経済の今後の動向2

つまり「反日」のスローガンは、中国の共産党政権の成り立ちの原点であり、いつかは滅ぼすべき敵国、日本をやっつけろという標語は、中国の共産党政権にとって 原点回帰ができ、最も自分たちの存在を正当化して、愛国心を奮い起こさせる標語なのです。 中国のホテルで宿泊、テレビを見るとどこかの局で、戦前の日本の悪い軍人が登場して、善人の中国人に危害を加えるドラマが放映され、つねに反日的な宣伝を繰り広げています。

それじゃ中国人は日本人を心底、憎んで嫌っているのかという話になると現地事情は日本のマスコミが騒ぐような大げさなものではありません。 少なくとも、日本人が多い上海や北京のような大都会に住む中流以上の中国の人たちは、われわれ日本人と変わらないか、あるいはそれ以上の正常な国際的バランス感覚をもっています。 彼らは、自分たちの国がとても矛盾する共産主義の社会制度の中で、資本主義を信奉し経済成長を優先していることを誰よりも認識しており、大方の人たちは日本と戦争したいなどと思っていません。

同じようなことは、米国でも経験しました。戦後70年近く経っていますが、いまだに米国のテレビ番組は、反日的な日米戦争のエピソードを題材にしたドラマを飽きずに制作、放映しています。 子供の頃にドイツ軍をやっつけるコンバットという米TV番組がありましたが、アメリカ人からこうした日米戦争の番組はヨーロッパでよく放映されていると聞かされました。それでは、日米の戦争ドラマを見たアメリカの子供たちが、反日になるかと言えば、それは違います。むしろ、ポケモンやトヨタなど優れた日本のアニメや製品に対して憧れのような感情すらもって実に親日的です。

これと同じことが中国でも言えるのです。大方の中流以上の中国人は、今の日本と戦前の日本とは全く違うもので、日本人は優秀な尊敬すべき人たちだと認識しています。むしろ自国の中のマジョリティを占める無知な貧困層によるテロ行為的な無謀な暴動を恥ずかしいとさえ感じています。彼ら無知な貧困層をうまく扇動して、いまだに時代錯誤的な「反日」行動を強化する共産党政権の幹部に対して、このままの中国で良いのかという疑念すら抱いています。ただ、それを口に出して公然と話をすることは絶対にありません。そんなことをすれば、法輪功のようにどんな虐待や暴行を受けるかわかりませんから --法輪功は、江沢民時代に弾圧され、虐待されたので、まだその力を保持する為政者に警戒して、これからも何も言わないでしょう。それだけ、今の共産党政権は、中流以上の知的で常識的な階層からは、内心では支持されない存在になっているのです。

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