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厳しい経済環境に関する認識 その2

消費税は全ての企業の売り上げにかかり、人件費には消費税の控除がないので、赤字でもわずかな黒字でも、デフレ経済の環境下ではさらに重税感が増します。消費税がさらに10%へあがったら、売上が上昇しても単純に喜べない経営者が増え、無理して売上を追及するより従業員をリストラし一定の利益を確保して事業を縮小均衡させる動きがより顕著になります。企業は先を読んで防衛しますので、その兆候は、2012年から顕著となり、不況がさらに深刻化する悪循環が進行しています。

それは、敗戦色濃き第二次世界大戦末期に誰が考えても無謀な犬死となる大量の戦死者をだす「中国大陸打通作戦」や「インパール作戦」を指揮、指導した大本営の無責任な無能な参謀連中となんら変わりない蛮行と断言できます。戦争でも政治でも、無能なのに自尊心が高く謙虚さにかける真面目なリーダーほど多くの戦死者や犠牲者を輩出します。 自分の無能ぶりを自覚して、有能な人物に任せるリーダーであれば、国民は救われますが、悲しいかな自分が優秀と思い込んでいる無能なリーダーほど厄介な存在はありません。

経済不況と自殺者数とは明らかに因果関係がありますが、消費税を10%、さらにはそれ以上引き上げて、経営者や失業した人たちの自殺が増えたら、消費税増税を主導した財務省出身の政治家や政権、政党にはどのような責任をとってもらうのか今から真剣に議論する必要があります。

今の1000兆円の財政赤字を解決するのには、増税しかないのでしょうか。
答えは「NO」です。消費税増税なんてまったく不要で間違った政策です。確信を持って断言できます。税金ではなく新しい経済理論と財政の仕組みで財源の確保と財政の再建と景気の浮揚は十分可能なのです。

今、痛切に感じることは、統計的には、日本は未曽有の世界一の金持ち国で豊かな国なのに、一方で経営者に限らず多くの日本人がこれほど精神的に苦しんでいる姿を経験、見聞きしたことがないということです。 日本人は、元来、世界に誇る高い見識、道徳心と精神力を兼ね備え、他人へのやさしい思いやりを持ってきた心豊かな国民です。

東日本大震災で見せた被災者の方々の悲しみを乗り越えたその落ち着いた立派な言動や態度にあらためて同じ日本人として強い誇りを感じます。 その精神的に優れた日本人を不必要な消費税増税で徹底的にズタズタに痛めつける政治家、政党に対して怒りの鉄槌を下すため選挙で落選させるか、政策を180度転換させ改心させるしか方法はありません。ただ、国会中継でニヤニヤした「できあいレース」のような与党、野党のやりとりを見ると政策の180度転換は程遠い気がします。われわれができること、それはデフレ経済から脱却できる正しい政策を推進できる政党や政治家を選択して選挙で選択することしか残っていないのではないでしょうか。

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