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マーシャルのkと過剰貯蓄

世界の金融界で着目している指標にマーシャルのkという数字があります。これは国の経済に流通している資金(M1、M2、M3などと表現)を現金通貨と預金通貨(準通貨)、貯蓄通貨に分け、どれだけの資金、マネーが流通しているかを見るもので、中央銀行などは資金供給量を判断する重要な指標に位置づけています。昨今、経済の専門家の間で日本銀行が資金供給しないから経済が停滞していると言う意見が主張されています。これは明らかに事実とは異なります。
すでに十分すぎるほどの資金が市中に流れており、その過剰な滞留資金「過剰貯蓄」が日本経済停滞の元凶となっているのです。

この「過剰貯蓄」の解消策として、政府がその資金を担保に返済原資がいらない国家証券を発行、財政赤字を解消しながら、積極的な公共投資などの財政政策を推進することが必要不可欠なのです。

このあたりの偏在した資金「過剰貯蓄資金」の経済停滞のメカニズムを理解しないで、やたら日本銀行が国債を引き受けないから悪いといって非難してもそれは全くお門違いな話となり、金融政策の当局者は逆に理解できず金融政策議論まで発展しないのです。

     

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